奥州街道八丁目宿

2013年4月21日、福島市の積雪3cmで福島気象台の積雪記録で最も遅い日に記録されました。
私の避難している福島市松川町は、福島市の南端に位置していますが標高170mで積雪は5cm以上はありました。
お土産のお菓子を買おうと、お気に入りの菓子店に行き、松川町で「ぶらぶら歩き桜巡り」があることを知り申し込みました。
張り切って起きた朝、外を見ると驚き!前夜から雨だったのが雪になって4月下旬の雪。
耐水性の滑りにくい靴底のスニーカーを履き、集合場所の福島市役所松川支所に行くと、キャンセル者はほとんどいなくて、なんと真面目な市民なんだろうと感心したりしながら、まず宿場町だった松川町の歴史をお聞きしました。                                                                                                                                           
松川町の中心部は「八丁目宿」と呼ばれていたそうで、奥州街道の重要な宿場町でした。町には直角に曲がる道路が何か所もあり、当時を偲ばせる町並みです。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     【説明】

【絵図】

本陣は大名家専用の宿です。記録によると、宿泊したのは北海道の松前藩、青森県の津軽藩、秋田県の佐竹藩、宮城県の仙台藩などでした。本陣に宿泊する大名は関札(せきふだ)を持参しました。正面には藩名と名前、右側には宿泊した月日が書かれており、藩の石高によって関札の長さや幅、厚さが違い貧富の差が歴然だったそうです。                                                                      
【関札】

本陣以外の旅籠には家来の武士が宿泊し、馬を泊める旅籠もあったそうです。                                                                                             
【旅籠】

松川町の歴史を感じながらの桜めぐりでした。
桜めぐりの桜の話は次回に。

花の名所巡り(松川編1)

予想もしなかった原発事故により、飯舘村からの避難生活も3年目に入りました。
暖冬と3月の温かさから桜の開花が早まって、福島市内は満開です。                                   
折角、花も実も味も見もある福島市に避難しているのですから、花の名所巡りをしてみました。

避難している松川地内の名物桜です。                                            
芳水のしだれ桜。池の水面に映った桜もきれいでした。

                                                                  

今日の締めくくりは、松川町水原にあるしだれ桜並木。まだ植樹して10数年の若枝です。やっと花がほころび始めたところで、あと数日で見事なしだれ桜のトンネルになりそうです。その時の様子をアップする予定ですので楽しみにしていてください。       

向こうに見える雪を抱いてる山並は安達太良連峰です。

千本杵つき餅はおいしかった

三春町の樹齢千年を超える滝桜が満開ということで、こんなチラシに誘われてふるさときゃらばん応援団が集まりという餅つきとけんちん汁につられて出かけました。近所の方々も交えて千本杵もありました。

結婚式で千本杵をやったことがあるという夫の声。そういえば、最近の結婚式では「千本杵がない」というので、そもそも結婚式におよばれしていないというのが本当の答えでしょうと笑ってはみましたが…。高校の教師をしていた夫は、教え子や同僚の先生の結婚式が年10回以上ということが数年ありました。最近は招待状がさっぱりきませんし、わが二人の息子はいつまで独身を続けるのか招待状を出せる予定が全くたっておりません。                                               
ついた餅は、定番の「あんこ餅」「きなこ餅」そして、三春地方?の「大根おろし餅」さらに大根おろしを進化させた「せい餅」

もっとたべたいな~、滝桜もみたいな~と思いつつ、3時からお世話になっている農家の方の山菜部会勉強会に呼ばれていたので
餅をおみやげにいただいて帰りました。夕食はいただいてきた餅で、早速「せい餅」を作って家族4人で食べました。87歳と85歳の夫の両親は初めて食べてみたと喜んでいました。                                      
三春町からの帰り道に、二本松市安達町にある円東寺の推定樹齢400年のしだれ桜に挨拶をしました。三春の滝桜には敵いませんが、樹齢400年の桜はそれだけで存在感があり、生命力が伝わってきます。

せい餅の作り方                                            
1 大根をおろす                                                        
2 おろした大根にサラダ油、しょうゆ、砂糖を適当に加えてひと煮立ちさせて火をとめる                                 
3 味付けした2の大根おろしに餅を入れる                                             
冷めた餅は、電子レンジであたためるとおいしく食べれます。