夫は茨城県立農業高校で2年間、福島県内の農業高校で34年間教師をしてきました。
一生の仕事として農業高校で生徒に教えると決めた時に一つの夢を持ちました。
「還暦のころに、世界から愛される品種を育種する」ということです。
その理由は、コシヒカリを育種した故石墨慶一郎博士の講演に感動したからです。
幸いにも飯舘村の我が家には戦後開拓した畑がありました。育種素材は現地に足を運び採種もできました。
特に中国吉林省瓜(うり)類研究所で出会った香りのよい、夕張メロンのような肉質のカボチャとの出会いは幸運でした。
こうして、気の遠くなるような研究がスタートしたわけです。
何と多くの友人・知人に食味試験をお願いしたことでしょう。
畑に出没する猪からも美味しいカボチャを教えてもらった結果、「いいたて雪っ娘(こ)」が誕生しました。
ところが退職20日前に、あの忌まわしい311東日本大震災とそれに続く東電福島第一原発事故に遭遇し、家族も育種してきた種たちも避難を余儀なくされ、福島市内で何とか生き延びております。
特性は、
①超保存性で、翌年2月ころまで室温保存が可能です
②ホクホクしっとりで、甘く食味がよい
③肉質がきれいである
④繊維が少なく、加工しやすい
栽培したい方のために、カボチャの種を販売しています。5ml(12~13粒)315円です。